『Mei Coaster』 製作秘話
夏祭りや文化祭で校内を大いに湧かせた木製ジェットコースター「Mei Coaster」。その製作の裏側にある工夫や熱い思いを伺うため、設計と施工を主導した中心メンバーの2人にお話を伺いました。
インタビューに応じてくれたのは、設計を担当した建築科3年の牛坂維知君と、現場監督として施工を取り仕切った同じく建築科3年の上野孔明君です。
熱意から始まったプロジェクト
この前代未聞のプロジェクトは、顧問の中東先生から「校内でジェットコースターを作ってみないか?」という呼びかけがあったことから始まりました。話を聞いた2人は「これは絶対に面白くなる!」と即座に意気込み、積極的にプロジェクトへ飛び込みました。
アイデアの変遷と試行錯誤の設計
最初はメンバー全員で知恵を絞りながら設計を進めていきました。当初は一般的なレール式のコースターも検討されましたが、技術的な施工の難易度が高いと判断。試行錯誤の末、車輪がついた車両が専用コースを走る「キャスター方式」を採用し、レールを使わない独自の設計へと舵を切りました。
製作は段階を踏んで進化していきました。
夏祭り(初陣): 高さ1.5m、全長20mのコースを完成させ、まずは手応えを掴みます。
文化祭(パワーアップ): 夏祭りの経験を活かしてさらに改良を加え、新たに90度の迫力あるカーブを追加。高さ1.9m、全長30mへと大幅にスケールアップさせました。
設計段階では「スピードが出すぎて危険なのではないか」という懸念もありましたが、実際に走らせてみるとスリルと安全性を兼ね備えた絶妙な速度感となり、胸を撫でおろしたと言います。
直面した壁と「安全第一」へのこだわり
しかし、制作の道のりは決して平坦ではありませんでした。最も苦労したのは、1.8mごとのユニットを現地で連結していく作業です。
接合部でどうしても高さが合わず段差が生じてしまい、それをミリ単位で調整してなめらかにする作業に非常に骨を折りました。特にカーブ部分では、支柱同士が干渉してしまうトラブルが頻発し、構造の再調整に頭を悩ませたと言います。
そして何より最優先したのが「安全性の確保」です。乗車する生徒や来場者が安心して楽しめるよう、強度の検証や点検を徹底し、細部まで細心の注意を払って施工が進められました。
設計図を設計中


Coasterを製作中




滑走部を製作中




現場で1.8mずつのユニットを接合します


お客様を乗せて,滑走中!


達成感と、少しの寂しさ
苦労の末に完成したコースターは大盛況となり、乗車した人々からは「うわ、すごい!」「めちゃくちゃ面白い!」といった歓声と笑顔が溢れ出しました。2人にとって、自分たちの手で作り上げたもので人が喜んでくれる瞬間は何物にも代えがたい喜びとなりました。
「来場者の喜ぶ顔が見られて本当に嬉しかったです。だからこそ、あと2週間でこれを解体してしまうと思うと、少し寂しい気持ちになりますね」
情熱と技術、そして仲間の絆が集結して生まれた「Mei Coaster」。生徒たちのものづくりへの熱い挑戦は、学校の歴史に刻まれる素晴らしい思い出となりました。
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