レスリング版“春のセンバツ” 全国高校選抜レスリング大会出場決定!

左:51kg級 伊豆本 一輝 右:92kg級 李 鑫碩

コロナ禍で幕を開けた2020年度。レスリング部員達は大会を信じて緊急事態宣言下も自宅でトレーニングに励んだ。しかし、休校期間も終わり学校が再開されてからも屋内練習の許可は出なかった。やっとスパーリング等、レスリングの練習許可が出ても制限は多く、練習の質やモチベーションの維持がとても難しい期間となった。信じていた大会が次々に中止となり、インターハイも国体もなくなった。県内の代替大会まで直前で中止に・・・。3年生は引退試合をすることなく引退となった。
 夏休みも練習の許可は出たが、スパーリングは不可。とにかく暑い中、体力トレーニングに励んだ。監督24年間で夏休みに遠征や練習試合はおろか、スパーリングをしなかったのは初めてである。でも部員たちは本当によく練習した。しかも明るく。私自身もチームの在り方、練習メニュー、モチベーションの上げ方を大いに悩み、工夫し、努力した。しかし、それよりも、部員たちの明るさに何度も救われた。
 3年生が引退して1・2年生の新チームになり、全国へのチャレンジが始まった。
「先輩たちの思いも一緒に・・・」「大会でレスリングができることを喜ぼう」
県大会は団体戦2位、個人戦は4階級で優勝。東海大会に進んだ。東海大会では、団体戦は悔しくも1回戦敗退。しかし個人戦でキャプテンの闘魂が大爆発!強豪選手を次々破り、決勝進出し51kg級準優勝!92kg級の部員も3位に入り、見事“センバツ”出場を決めた。引退した3年生も喜んでくれていると思う。
 
どんな状況になっても「明るく」「元気に」「前向きに」努力することが大切なんだということを、今年ほど感じたことはない。
 
このことは、部員達が教えてくれた。そして、証明してくれた。
レスリング部監督 下里 勝

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