岩手インターハイにやってきました。今年からブロック開催となったインターハイ。青森・秋田・岩手で行われる「北東北総体」です。
大会名「2011熱戦再来 北東北総体」
スローガン「北の空 君に無限の可能性」

レスリング競技は岩手県の宮古市で実施予定でしたが、東日本大震災の影響で、宮古市での実施が困難となりました。そこで八幡平市が名乗りを上げてくれたそうです。インターハイの開催自体を心配していただけに、本当に嬉しく、ホッとしました。
開会式です。名工からは3名の選手が愛知県代表として出場します。
60s級 西山慎二
84s級 山田高義
96s級 五藤利彦
そして、練習相手・その他雑務として、2年生の伊藤拓真を帯同しました。

開会式では、八幡平市の市長さんだけでなく、開催予定だった宮古市の市長さんのご挨拶もあり、震災後は本当に大変であったことが窺えました。しかし、宮古市長の「数年後には必ず宮古市で全国大会を実施しますので、みなさん、必ず宮古市へお越し下さい」という力強い言葉には感動しました。
「愛知」のユニホームを着て、看板前で記念撮影。今年のチームは、3月の全国選抜大会に団体で出場を決めていましたが、大会直前の大震災のため、本大会が中止に。「被災地の方々の気持ちを少しでも理解しよう」と自らに言い聞かせ、夏を目指してきました。しかし、やっぱり、「選抜」のマットに上がれなかったのは残念でした。
本当は、チームみんなで来るはずだった全国大会。しかも、被害が大きかった岩手県。チームみんなの分まで、そして、被災された方々への想いも込めて、全力を尽くそう!
60s級西山慎二の1回戦。相手は徳島県の選手。得意のローシングルから、確実にポイントを獲得。1回戦を突破しました。
2回戦は九州のチャンピオン。さあ、チャレンジだ。と、考えていたら、なんと相手が棄権。2回戦も勝ち上がることとなりました。
96s級五藤利彦の1回戦。相手は富山県の選手。接戦となりました。
1ピリオドはとりましたが、2ピリオドはとられます。
3ピリオド目でなんとか勝利することができました。

首投げ、タックルなど、一生懸命攻めますが、なかなかテイクダウンができません。丁寧に行き過ぎるところもあり、よく攻めあぐねてしまいます。

しかし、全国大会初勝利は嬉しい。
でも、次の相手が問題です。
96s級五藤利彦の2回戦。相手は沖縄県の選手。昨年のインターハイで2位、全国グレコで優勝。今年の優勝候補です。
やっぱり強い。何もさせてもらえませんでした。
まだ、グレコも国体もある。練習してもう一回、全国へチャレンジだ!
84s級山田高義の2回戦。相手は熊本県の選手。投げの打ち合いとなりましたが、確実に投げてフォール。3回戦へ進みます。
山田は昨年、2年生で、インターハイ・全国グレコ・国体と、3度全国大会に出場しています。しかし、思ったような結果が出せず、悔しい思いをしてきました。
さらに、彼は、実は年齢が1つ上のため、インターハイは出場できましたが、全国グレコ大会と国体は出場できません。よって、この大会が高校生活最後の試合となります。
このインターハイには、その思いを全てぶつけるためにやってきました。
60s級西山慎二の2回戦。相手は大阪府の選手。この選手はチビッコからレスリングをしているキャリアの長い選手です。
高校から始めた俺たちだけど、どこまでできるか勝負だ!
一方的にやられることはありません。が、やっぱり上手いし強い。足をとられてしまいます。
逆転を狙いますが、なかなかさせてもらえません。残念ながら、3回戦敗退となりました。しかし結果はベスト16です。

西山は天性の明るさで副キャプテンとしてチームを引っ張ってきました。チームのムードメーカーでもあります。
全国グレコ大会・国体に向けて、もうワンランク上げていこう!
84s級山田高義の3回戦。相手は岐阜県の選手。この選手とは、同じ東海ブロックなので東海大会で何度も試合をしているライバルです。しかし、まだ1度も勝ったことがありません。この選手を乗り越えようと練習してきました。
取れそうでとれない。相手にもポイントは簡単には与えません。
しかし、今回も勝つことはできませんでした。まだまだ、全国の壁は厚い。高校大会は彼はこれで終わりですが、大学進学予定なので、レスリングはまだまだ続きます。
できるだけのことを卒業までやって、大学へ行くぞ!
団体戦愛知県代表の星城高校のメンバーと一緒に、宿舎の前で記念撮影。今回は星城高校と大会期間中、常に一緒に行動しました。
どの選手も、愛知県代表として頑張ってくれたと思います。

宿舎はペンションでした。東北地方では有数のスキー場である安比高原がレスリングの選手村でした。
ペンションの方には、会場まで応援に来て頂いたり、本当に温かく、最高のお世話をして頂きました。
ありがとうございました!
帰りにみんなで、インターハイの労をねぎらい、焼肉食べ放題に行きました。

減量してた選手も、このときばかりは食べる、食べる・・・。

学校の壁を越えて、みんな仲良くなってくれたようです。

いいインターハイになったかな?

さあ、今度は、全国グレコ、国体だぞ!
平成23年度 インターハイフォト