第64回国民体育大会「トキめき新潟国体」です。『トキはなて君の力を大空へ』のスローガンのもと、新潟県で開催されました。
名工からは2名の選手が代表に選ばれました。
55s級フリースタイル仲得隆人
74sフリースタイル山中良一
今年の「チーム愛知」も8月の全国グレコ大会からチーム作りを始めました。週末の県合同強化練習会、三重遠征、奈良遠征をとおして、チームはまとまってきました。
55s級の仲得隆人は名工では副キャプテンを1年間務めてきました。インターハイは残念ながら逃しただけに国体出場は悲願でした。3月の全国選抜個人戦も体調不良で予選に出られなかっただけに、国体には強い思いでやって来ました。
1回戦の相手は熊本県の選手。さあ、隆人、行ってこい!
緊張していたのか、自分の動きがぎこちなく、1Pを取られます。2Pはやっとエンジンがかかり、テクニカルで取って戻ってきました。
「もう大丈夫。3Pも今の調子でGo!」

ところが、あせりが出ます。もったいないポイントを与えてしましました。2Pはテクニカル勝ちしたのに・・・。結局、一回戦で敗退。悔しい。キツイ減量も今回は上手くいっていたのに・・・。しかし全国でも通用することはわかりました。
運動能力も高く、センスも感じる。タックルも投げ技もできる、グッドレスラーだと思います。
気性の激しい面もありましたが、副キャプテンを通じ、本当に成長してくれました。「チーム愛知」でもよく声を出し、ムード作りに貢献してくれました。この経験を生かして就職しても頑張れ!
74s級山中良一登場。名工ではキャプテンを1年間務めてきました。「チーム愛知」でもキャプテンとして引っ張ります。表彰台に上がるために国体にやって来ました。1回戦はシード、2回戦からの登場です。相手は静岡県の選手です。緊張する中でも確実に。少し動きが固かったかな。キッチリと2回戦は突破しました。
さあ、準々決勝。次がヤマです。
相手は岩手県の選手。全国選抜で3位入賞しています。この選手とは、3月の富山合宿で練習試合をしています。そのときは、フルセットの接戦の末、負けています。が、実力は五分。何としてもリベンジするぞ!
お互いに攻めきれず、時間が過ぎていきます。
しかし、良一の攻める姿勢が相手から1ポイントを奪います。
「よっしゃ!」
1Pを先取しました。
2P目も同様の攻防が続きます。またも良一が攻める。スタンドでバックをとりました。
「バックドロップ!」テイクダウンで1ポイントは取れるかと思った矢先、相手の身体が腕の中で回転し、そのとき、相手の首投げが・・・。3ポイントとられながらもそのままローリングで返して2−3。その後スタンドでタックルが決まり3−3で終了。ビッグポイントでこのピリオド取られてしまいます。
「常に攻めてるのはお前だ。いいぞ。同じように、強気で攻めていこう」
今までも、苦しい試合を3ピリオド目でとり、勝ってきました。相手は強いが、良一も強くなった。今回は勝てるぞ。そしてベスト4だ。
一進一退の攻防が続きます。しかし、終了間際、タックルで1ポイント取られてしまいました。そのまま試合終了。悔しいですが、立派な第5位入賞です。
良一は進学について最後まで悩みましたが、強豪大学へ行ってレスリングを続けることに決めました。体力もあるし、パワーもある。何よりも一生懸命練習することができるこの男は、大学へ行ったらもっと強くなると思います。
大学へ行っても頑張れ!応援してるゾ!
名工レスリングOBで日体大卒業2年目の平尾清晴です。彼は、昨年、今年と新潟県協会にお世話になり、新潟国体で優勝するために大学に残り練習してきました。すごいプレッシャーのなか、見事優勝!目の前で応援することができ、本当に感動しました。名工だけでなく、「チーム愛知」の高校生にも勇気を与えてくれました。
現在、全日本2位の実力。年末の天皇杯が楽しみです。
ロンドン五輪に行けるといいね。
ロンドンで「闘魂爆発」!
今年の愛知県レスリング少年チームです。
50s級黒川拓(星城)   55s級仲得隆人(名工)
60s級浅田光紀(星城)  66s級渡邉翔(一宮工)
74s級山中良一(名工)  84s級安藤健太(一宮工)
96山田圭史(星城)
監督 下里勝(名工)  コーチ 小塚英晃(一宮工)
今年もいいチームになりました。普段はライバルだけど、「チーム愛知」の名の下に仲間になる。この感動を多くの選手に味わってもらいたい。しかし、現実には一部の選手のみ。だから「選ばれし者」なのです。
また、特に今年は、保護者の方も、学校関係なく「チーム愛知(保護者版)」になって頂いたと思います。この関係がずっと続くようにしたいです。
平成21年度 国体フォト