今年の全国高校生グレコローマンスタイル選手権大会は千葉県の佐倉市民体育館です。
今年も名工からは7名の選手が代表に選ばれました。
50s級水野竜伽 55s級仲得隆人 55s級奥村貢
60s級松尾誠 66s級丹羽爽太 74s級山中良一
120s級野田和廣
他校の選手と心を一つに、「チーム愛知」頑張るぞ!
50s級水野竜伽の1回戦。長野県の選手です。チーム内では、全国高校選抜個人代表の鈴木健斗に団体戦レギュラーの座は譲りましたが、グレコの予選では健斗に勝って代表となりました。6月の東海総体でも水野は3位入賞しています。
チーム内の良きライバルがいて強くなれた。
健斗の分まで頑張れ!

得意の俵返しが決まり、そのままフォール!
よし、1回戦突破だ!
55s級仲得隆人の1回戦。相手は京都府の選手。隆人は投げ技にもキレがあります。相手の選手もグレコを得意としている選手のようで強い!
きわどい投げの撃ち合いになりましたが、隆人のポイントだ!
相手のセコンドから「チャレンジ」がかかりましたが、くつがえりません。
よし、1回戦突破!幸先いいぞ!
60s級松尾誠の1回戦。相手は徳島県の選手です。残念ながら1回戦敗退となってしまいました。
1年生のときは腰を痛め、苦労をして冬を越えました。腐らずに頑張った甲斐もあり通常練習ができるようになり、力をつけてきました。だからこそ、「いい思い」ができるように勝たせてやりたかったなあ・・・。
しかし、なんとか、全国グレコ大会に出場できて本当に良かった。家族の方にも喜んでもらえて、うれしかったね。
55s級奥村貢の1回戦。相手は滋賀県の選手です。今年のチームで「ここ一番」でチームを救ってくれたのは貢です。秋の新人戦個人戦優勝や、全国選抜予選の岐南工との団体戦など。また、県内のライバル(インターハイ選手)にも公式戦で2回勝っています。そのうちの1回が、このグレコの予選でした。おかげで55s級は隆人と貢の2名が愛知県代表となったのです。
グレコだって結構得意なんです。まずは1回戦。
相手はブロックが固い。得意の一本背負いにもなかなかいけません。
結局、お互いにあまり技がかからないまま、ロースコアで負けてしまいました。貢は全国選抜の個人戦代表にもなった男。いいもの持ってるんですが、その先の壁が破れなかったなあ。永和台合宿の練習試合でも調子は良かっただけに、悔しい。
66s級丹羽爽太の1回戦。相手は山形県の選手。爽太はグレコが大好きな男。1年生のうちからフリースタイルの試合でも、反り投げをつかってましたから・・・。
得意なグレコで上を狙うぞ!
クロスボディからの俵返しが豪快にきまりました。
まずは1回戦突破です!
50s級水野竜伽の2回戦。相手は福井県の選手です。
この試合でも、自信を持ってレスリングができました。
この日の朝、凄い嬉しいサプライズが・・・。
残念ながらこの大会に出場できなかった健斗と周戸が会場にいるではありませんか!選手の保護者のみなさんが一緒に連れてきてくれたのです。こんなに力強い応援はありません!
「仲間のおかげで全国へくることができた・・・。」
あらためてそう思ったでしょう。
よし、2回戦も突破です!
55s級仲得隆人の2回戦。相手は佐賀県の選手。今回、一番減量に苦しんだのは、隆人かな。計量の当日、最後に体重が落ちた時はホッとしました。
一日おいて回復具合は大丈夫だ。良く動けています。これも日頃の練習の賜。普段から追い込んだトレーニングをしていなければ、真夏の減量には絶対耐えられません。
自分のレスリングができて2回戦を突破しました。県内の国体予選では優勝しているので、国体選手にはほぼ決まっています。国体はグレコでエントリーするのも面白いかも。
66s級丹羽爽太の2回戦。相手は新潟県の選手です。この選手はグレコが得意な選手。試合の駆け引きも上手い。爽太が一生懸命組みにいって技を仕掛けますが、ブロックが固く、やらせてもらえません。
結局、自分のいいところを出させてもらえず、負けてしまいました。
結局、この選手はこのあと勝ち上がり、決勝戦に進出します。そのおかげで、ルールにより、爽太は敗者復活戦に進めることになりました。
「まだ、ぎりぎり生き返った。このチャンスを生かすぞ」
50s級水野竜伽の3回戦。相手は京都の選手で全国選抜大会チャンピオンです。日本一の選手と試合ができるのは、全国大会だからこそ。「チーム愛知」のもう一人の50s級の選手は1回戦でこの選手に敗れているんです。もう一人の50s級も本当に良い選手なんです。強いんです。しかし、全国チャンピオンの壁は破れませんでした。
その選手の分まで頑張らなきゃ・・・。
ハーフタイムです。
「とにかく自分のレスリングをしよう。相手をチャンピオンだと思わずいこう」
びびることなく、勝負しましたが、まだまだ敵いませんでした。
実は名工の今年の3年生で、団体戦の公式戦に出場していないのは水野だけじゃないかな。その選手が最後は全国大会で3回戦まで行くんですから、やっぱり最後まで諦めてはいけない。腐らずに本当によく頑張ってくれたと思います。後輩の良きお手本になってくれました。
55s級仲得隆人の3回戦。相手は山形県の選手。この選手もグレコが得意ないい選手です。しかし隆人も負けていません。一進一退の攻防が続きます。隆人が仕掛ける、しかしポイントにはならず。相手が仕掛ける、しかし簡単にはさせません。相手に1ポイントを与えてしまいますが、グランドでは、ローリングをきっちり守ります。ディフェンスも本当に強くなりました。強豪選手と互角の試合です。
1ピリオド(1-0)、2ピリオド(1-0)で負けてしまいました。しかし、積極的に攻めて、防御して、良い試合だったと思います。隆人は9月に国体があるのでまだ引退ではありません。今度は国体でこの借りを返そう!
大会2日目。重量級がスタート。まずは74s級山中良一の1回戦。相手は山梨県の選手です。良一はタックルが得意なのでフリースタイルが好きな選手ですが、パワーもあるし、度胸もあるので、グレコも強いんです。
グランドも最近はローリングをする選手が増えましたが、なぜかウチは俵返しが好きな選手が多いんです。水野、爽太、良一も。さあ、行け!
さすがキャプテン。キッチリ試合をつくります。まずは1回戦突破です。
敗者復活戦で生き返った66s丹羽爽太。相手は愛媛県の選手。この選手も強い。守りが堅い。しかし、爽太はドンドン得意な組手のカタチをつくりに行きます。このへんの度胸の良さは爽太の持ち味。大したモンです。でも、堅いカベを崩すことができず、1ピリオド(2-0)、2ピリオド(1-0)で負けてしまいました。試合後、爽太は相当悔しそうでしたが、自分の良いところは出せたと思います。やはり相手が一枚上手だった。
レスリングが大好きで進学することも随分悩みましたが、就職することに決めました。就職してもレスリングと関わっていきたい、と言う言葉は嬉しいですね。
74s級山中良一の2回戦。相手は香川県の選手です。この選手もグレコが得意な強い選手です。全国で表彰台を狙いたい良一はここからが大変。インターハイでは、悔しい負け方だっただけに何とか一つずつ上へ行きたいところ・・・。
なかなかポイントがとれません。結局2回戦敗退となってしまいました。
選抜、インターハイ、グレコと終わって後は国体のみ。力はあるんです。もうあと少しなんだ。最後の国体では必ず賞状を持って帰れるように、また帰ったら練習だ!
待ってろよ、全国!
平成21年度 全国高校グレコローマン選手権大会フォト