第61回国民体育大会レスリング競技練習会場前にて。
兵庫県猪名川町で行われました。
大会愛称は「のじぎく兵庫国体」
スローガンは「”ありがとう”心から・ひょうごから」です。
4日間の熱い闘いが始まります。
下里先生は今回、愛知県少年チームの監督です。
8月下旬から9月と愛知県国体選抜チームの監督として練習会や合宿・遠征をこなしてきました。
今回名工からは3名の選手が代表として出場。
50s級仲得聖矢・55s級木屋幸秀・120s級後藤和法
50s級仲得聖矢の1回戦。正選手が大会直前に怪我をして急遽出場となりました。本人にとってはせっかくのチャンス。準備不足は理由にならない。愛知県のために、怪我をして出場できなかった選手のためにも精一杯のレスリングをするぞ!
エビ固めが決まってフォール・・・、しかし逃げられてしまいました。接戦の末、2−1で負けてしまいました。でもいい試合でした。自分のレスリングはできたと思います。
しかし惜しかった・・・。
55s級木屋幸秀の1回戦。相手は群馬県の選手。インターハイにはウチの主将ジョイ・アキラ・バルボーザが出場しましたが、国体は木屋が出場権を勝ち取りました。良きチームメイト、良きライバルとしてお互いがいたからこそ、2人がそれぞれの全国大会に出場できたんだと思います。
さあ、1回戦。ジョイの分まで頑張れ!
1Pは終了間際に1点獲得してなんとか先取。
絶対に勝てる!自信を持って2Pも連取だ!
ガンガン行くぞ!
必殺の股裂き炸裂!脚を折りたたんで掛けるこの股裂きは先輩から受け継がれた実績のある技。ここでも名工レスリングの縦のつながりが息づいている。一気にフォールだ!
結局、2Pフォール勝ちでした。ホントに強くなったなあ。
55s級木屋幸秀の2回戦。相手は熊本県の選手。1回戦の勢いで2回戦もとばしていけ!
しかし、相手の方が上手でした。
1Pフォール負けです。
悔しいなあ。でもここまで来られて本当に良かったネ。
120s級後藤和法の2回戦。8月の全国グレコ大会で優勝しているので今回は第1シード。2回戦からの登場です。県の体協や教育委員会、そして学校からも優勝を期待されるなかで練習してきました。かなりのプレッシャーだったと思います。まずは京都の選手にフォール勝ち!幸先良いスタートです。
それにしてもトーナメント表で一番上に名前がある第1シードというのはカッコイイ!
準々決勝は青森県の選手。ウチの後藤は体重が100sくらいしかなく、この階級では一番小さいくらい。相手はみんな重そうです。そんななかで8月の大会も今回も相手をバンバン投げるんだから大したもんです。
この試合も危なげなく判定勝ち。
さあ、準決勝。相手は滋賀県の選手。この選手とは8月の全国大会で大接戦。かろうじて勝った相手です。ここが勝負。
スタンドでは勝って先制したものの、グランドで回され逆転。1P先制されてしまいました。
しかし不思議と落ち着いていたように思います。
後藤の得意技はスタンドレスリングなので、とにかく最初の1分間で勝負しました。2Pはスタンドで計5点。その後グランドで2点。2Pをとり、3Pもスタンドでガンガン攻めて勝ちました。強い、強い。
滋賀県の選手に「絶対優勝して下さい」と言われ、熱いものがこみ上げてきました。
この選手の分まで頑張れ!
さあ、いよいよ決勝戦。相手は全国グレコ大会の決勝の相手。福井県の選手です。「国体の決勝で会おう」と約束していたのでその通りになり、感慨深いものがあります。
後藤もあれから練習してさらに強くなってるハズ。自信を持ってスタンドでガンガン行けー!
首投げが決まった!フォールだ!しかし様子がおかしい。
相手の選手が投げられたときに腕をついてしまったみたいで途中棄権。
試合後相手の選手と健闘を讃え合いました。
堂々1位の表彰台です。国体優勝は名工レスリング部の歴史上初めてのことです。夏の全国グレコ大会のタイトルとあわせた「2冠」達成!おめでとう!本当にすごい!
「高校からレスリングを始めてこんなに強くなるなんて・・・。私が選手達にいつも言っていること−最後まであきらめずに努力を続ければ夢はかなう−ということを逆に選手に教えてもらいました。感無量です。ありがとう!」(下里先生談)
今年度の愛知県国体少年チームです。
50s級仲得聖矢(名工)・55s級木屋幸秀(名工)
60s級間瀬雄介(星城)・66s級巻田 薫(一宮工)
74s級丹羽良太(星城)・84s級川島悠揮(一宮工)
96s級浅田真司(星城)・120s級後藤和法(名工)
監督下里勝(名工)・コーチ小塚英晃(一宮工)
今年のチームも本当にいいチームになりました。7月まではライバルだったのが、8月下旬にチームを結成してからはまとまりもでき、みんなで助け合えるチームになったと思います。
「コーチの小塚先生は私の教え子なので今回のチームはさらに感慨深いものになりました」(下里先生談)
「祝 国体優勝 レスリング部」の懸垂幕が「3年連続全国第1位電気工事士」と一緒に8階建校舎に。
「文武両道」これからも頑張りマス!
平成18年度 国体フォト