名工からついに日本代表選手が誕生!アジアカデット選手権大会に出場しました。2年前に米国遠征に選ばれて日の丸は着けましたが(H27年度卒・深谷君)、大会は初めてです。4月のJOCで第2位になり、晴れて日本代表になりました。グレコローマン76s級の小舩賢登です。カデットなので17歳以下の大会です。
下里先生にも日本代表チームのコーチのオファーがきました。監督は中森先生(広島県三次高)、コーチは下里先生で、各階級1名で選手10名の日本代表グレコチームです。
7/17〜22までタイ・バンコクで実施されました。
小舩の1回戦。相手はサウジアラビアの選手です。緊張の試合前。
小舩はもともとプレレスが好きでレスリング部に入部した選手。大きな技が好きで得意です。
必然的にグレコローマンが好きになっていきました。

チームの中で高校からレスリングを始めたのは、小舩だけ。今は殆どが小・中のジュニアチーム出身者ばかりです。

「小舩賢登、お前は素人レスラーの夢を背負っている!頼むぞ!」
両差しから上手く相手をコントロールしてテイクダウンに成功。
フォール勝ちです。名工レスリングにとってとっても意義のある1勝となりました。
笑顔でセコンドの下里先生と握手。いろんなことがあってここまでたどり着きました。

最高の勝利と、最高の笑顔です。
つづいて準決勝。相手はカザフスタンの選手です。
なかなか自分の形をつくらせてもらえません。
1Pが終わってハーフタイム。中森先生と下里先生にマッサージをしてもらいながらアドバイスを受けます。

しかしこのあと、負けてしまいました。

最終的には、このカザフスタンの選手が優勝しました。
先ほどの選手が決勝まで進んだため、敗者復活戦のチャンスが与えられました。3-5位決定戦です。勝てば銅メダル。

プロレス好きな小舩にはプロレス的な言葉をかけて送り出します。
「ここは東京ドームだ!新日のIWGPタイトルマッチと思え!大いに喜べ!思いっきりやってこい!」

笑顔で送り出します。
相手はキルギスの選手。とても同い年には見えません。

背も高いし、力も強い。

外国選手は勝つためには手段を選ばないこともあるようです。
組み手の差し合いのとき、お腹にボディーブローを喰らったらしいです。
相手の技の不完全の状態を逃さずフォールの体勢へ。よし、おさえろ!

しかし逃げられてしまいます。

このあと、物凄い首投げ(ほぼラリアット)を喰らって、さらに、物凄い高さのあるジャーマン(バック投げ)を喰らってテクニカルフォール負け・・・。メチャメチャ強かったです。
結果は、1試合勝利で第5位入賞です。日本チームに勝ち点ももたらす事ができて、少しはチームに貢献しました。

「今回、名工でななく、日本代表のコーチとして参加し、日の丸の重さが分かりました。計量を全員パスさせることが本当に大変でした。技術的なことよりも、精神面、チームの和、私生活、日本代表の意味などを選手に説き続けた1週間でした。みんな人間的にいい子ばかりでとてもしんどく、とても楽しく、充実した大会となりました。本当に良い勉強となりました。この経験を名工でも生かしていきます」(下里先生 談)
アジアカデット選手権大会2017 フォト